Vol.14 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ Vol.14 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ

July 06, 2018

豹変を楽しみながらアジアが誇る肉の街、博多へ。

Vol.14 朝ドラのススメ|AUTHENTIC LIVING BUTCHER NYC

Text by

Taki Masashi

セダンのふり、が上手いCTS-V

博多は独自の肉文化で日本中を魅了している。もつ鍋や手のかかった鳥皮串をはじめとする焼き鳥、とんこつラーメンは今や全国区。近隣には佐賀、鹿児島の黒毛和牛、熊本の馬刺しだってある。そんな肉料理激戦区で、オリジナルの熟成肉で人気を集めるステーキハウスがあるという。店は黒田長政の福岡城がかつてあった警固(けご)の一角。由緒正しいお屋敷街の隠れ家レストランに向け、その日ステアリングを切ったのはCadillac CTS-V。649PSの最高出力を誇るV8エンジンと、カーボンを惜しみなく使った空力デバイスが奢られたレーシングライクで最もエッジーなキャデラックだ。今や日本でのラインナップ中、最もエクスペンシヴなキャデラックでもある。

CTS-Vはセダンの外皮を纏っているが、運転席に座りアクセルを踏んだ瞬間、それをきれいさっぱり忘れてしまった。だからどちらに向かっても100km足らずで素晴らしいドライブコースを得ることができる博多とCTS-Vの相性はすこぶるいい。スリリングなドライブを楽しんで『オーセンティックリビングブッチャー NYC』に向かえば、そこは本当に隠れ家的。会員制ラウンジのような趣きだった。「そうなんですよ。お店の前から『店はどこ?』と電話されてくるお客様もいらっしゃいます」と、笑顔の大賀圭司マネージャーに迎えられた。

ランチにはエイジングTボーンステーキコース(7,600円)の設定もあるのだが、その日は奮発してよりリッチなTボーンステーキステーキ プライム(2名分 15,000円:冒頭の写真です)をオーダー。アンガスブラックを熟成させたそれには、赤身の美味が詰まっていた。エイジングのクセはそれほどなくヒレにもサーロインにも、ナイフを入れる手が止まらない。聞けばグランシェフの勝屋英樹さんは肉に風を当てず、熟成温度も0℃をキープしながら凍らせない独自のエイジング術を開発。皿の見た目は豪快だが、味は驚くほど繊細。グリルも炭火のオリジナルだそうで火の入り方も絶妙だ。NYスタイルではなくパリでいただく美味しいステーキに近いかな、と思ったら、勝屋さんはフレンチ出身。パリで研鑽を積んでいた時期もあったという。

そう聞き合点がいったのはサラダやオードブルの美味だ。特にサラダ。グリルされた熊本産の無農薬根菜と糸島産の葉もの野菜は、どちらも驚くべき味の強さでローカル ガストロノミーの逸品に近い。付け合わせ、では決してない。助演でもなく、肉と堂々W主演を張っている。『オーセンティックリビングブッチャー NYC』のある博多は、アジアが誇る食の街だと思う。味だけではなくサービスやコストパフォーマンスの素晴らしさも世界有数だ。そしてクルマ好き、ドライブ好きにも理想のロケーション。午前中のドライブでは、CTS-Vのドライビングモードを「レーストラック」に。タコメータを白に反転させ、豪快な加速を堪能したりしたが、ランチ後は「ツーリング」設定のまま、それでも満ち足りた気分で帰路を楽しんだ。いつでも豹変できるゆえの余裕がCTS-Vにはある。セダンのふり、の上手さにもキャデラックならではのアドバンテージがあるから、面白い。

  • AUTHENTIC LIVING BUTCHER NYC オーセンティックリビングブッチャー NYC

    福岡市中央区警固3-13-6
    tel. 092-735-7766
    ランチ:11:30~14:30(L.O. 13:30)
    ディナー:平日 18:00~22:00(L.O. 20:30)、土日祝 17:30~22:00
    月曜・第一火曜 定休

  • CADILLAC CTS-V

    キャデラックレーシングのDNAを受け継ぐ、究極の「V」を冠したセダン。
    649PS/6,400rpmを誇るV8 6,156ccインタークーラー/スーパーチャージャー付エンジンを搭載。
    全長×全幅×全高=5,040×1,870×1,465㎜
    ¥14,750,000(税込)

※「Cadillac PLACE」に掲載されている記事は、取材当時の内容です。お客様がご覧いただいた時点と情報が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 
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