Vol.23 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ Vol.23 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ

March 27, 2019

雪と、桜と、美味なるグリルと。

Vol.23 朝ドラのススメ|comfort dining DADA

Text by

Taki Masashi

揺るぎなきプライオリティ、Cadillac XT5

東北自動車道を北に向かっていくと仙台宮城ICを過ぎたあたりに川口-青森間の中間地点標識がある。川口からも青森からも340km地点なのだそうだ。仙台を越えひと仕事終えた気分になったところへ、この標識は「まだ半分なのか!」と強烈に効く。しかしCadillac XT5だと「そうそう、ここで半分だったな」と、いつになく余裕を持って標識を眺められた。長距離ドライブに長けたクルマだと実感。疲労度は少なく、盛岡まで170kmとの表示にも「そんなものか」と、案外近く思えたりした。

盛岡を目指したのはそこに『DADA(ダダ)』という評判のいいダイニングがあるからだ。インテリアに雰囲気があり、岩手県産牛のステーキは申し分なく、東北道 盛岡南ICからのアクセスも抜群。盛岡といえば白龍(パイロン)のじゃじゃ麺や食道園の冷麺がメジャーだが、前沢牛のお膝元でもある。仙台から降り始めた雪にもなんら臆することなく、昼過ぎには一軒家レストラン『DADA』に到着した。

階段を上がってフロアを見渡せば、なるほどデザインコンシャスだ。それには理由があって『DADA』の母体は、1階に拠点を置くD·LIFEという建築集団。代表の畠山康裕さんの目にかなったファニチャーでフロアは埋め尽くされており、それはフレンチが楽しめる施工例として機能している。ちなみに畠山さん主催のD·LIFE社員研修は、NYやミラノでの滞在型。レストランの随所に、その成果が散りばめられている。

その日にいただいたステーキは県産牛のヒレ肉のグリル(冒頭の写真です)。しっとりとした赤身は食感も素晴らしく、皿代わりの天然スレート、漆黒の上で艶めかしい。野崎正孝シェフに前沢牛とか米沢牛ですか? と聞けば、ヒレは脂多めの銘柄牛ではなく、赤身の旨みで勝負の県産牛が多いとのこと。当を得たそのセレクトに感服、それはまさに至福のひと皿だった。

盛岡が案外海に近いと知らされたのは、帆立のグリル(写真 左上)をいただいた時のこと。地産の春野菜と合わされたそれを頬張れば、鼻腔をも打つ豊潤な甘みで満たされた。三陸沖という世界有数の好漁場近くの宮古まで直線にして70km足らず(さらに3月9日の東北横断自動車道、花巻-釜石間全線開通により釜石も近くなった)ゆえ、海の幸メニューのレベルも極めて高い。そしてデザインコンシャスな店でされがちな客あしらいが無いのDADAの美点だろう。聞けばソムリエでもあるフロアマネージャーの山口慧さんが30歳、最年長の前述野崎シェフでもまだ30代で皆ハツラツとしている。

店から1時間ほど北へ向かうと岩手と秋田つなぐ山岳路、八幡平アスピーテラインがある。例年4月中旬に冬季閉鎖が解け、雪の回廊(写真 右上)ドライブが楽しめることで有名だ。雪の回廊といえば立山黒部アルペンルートがメジャーだが、アスピーテラインは全長27kmと日本一の長さを誇る。ちなみに今年は4月15日午前10時開通予定とのこと。桜が開花する頃でもあり、運が良ければ雪と桜を1日で楽しむドライブも可能だ。

人格というものがあるように、クルマに車格があるとしたら、XT5はそれを備えている。例えば長距離ドライブにおいてドライバーに負担をかけない術や降雪時のストレスフリー化において、確たる優先順位が敷かれ一瞬たりとも揺るがない。そのプライオリティにはキャデラックの高級車としての歴史がある。帰路700km、7時間余りのドライブを経て自宅に戻り、その足で翌朝の備えのために買い物に出かけた瞬間、そう確信した。700kmドライブ直後に再びステアリングを握ることを、まるで負担に感じなかったからだ。そんなクルマ、めったに無い。

  • comfort dining DADA
    コンフォートダイニング ダダ

    tel.019-601-6670
    岩手県盛岡市向中野7-18-1
    11:30~14:30(L.O.14:00)
    18:00~22:00(L.O.21:00)
    月曜定休
    今回紹介した県産牛のヒレ肉のグリルは¥3,500(100g)。帆立のグリル 春野菜添えは¥1,500。(ともに価格は税別)

  • CADILLAC XT5 CROSSOVER

    クラフトマンシップあふれるモダンデザインのインテリア。
    その質感と上質な快適性は、キャデラックならではのもの。
    プラチナムに標準装備される路面状況に応じて減衰力を調整するリアルタイムダンピングサスペンションは、凍結路の凸凹にも、見事に対応してくれる。
    ¥7,668,000(税込)

※「Cadillac PLACE」に掲載されている記事は、取材当時の内容です。お客様がご覧いただいた時点と情報が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 
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