Vol.25 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ Vol.25 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ

May 20, 2019

沖縄県那覇市 美(ちゅ)ら島(しま)オキナワが誇る伝説のステーキハウスへ

Vol.25 朝ドラのススメ|Jack's Steak House

Text by

Taki Masashi

炎暑を粛々とゆく。Cadillac XT5のラグジュアリー

初夏でも沖縄に降り注ぐ日差しは強い。ハワイやフロリダとも共通する、亜熱帯海洋性気候ならではの強さだ。陽の眩しさ、海の青さに目を細めつつ、素晴らしい空調に包まれ粛々ゆくのは、沖縄ドライブならではだ。そういったシチュエーションに、Cadillac XT5は申し分無くピタリとハマる。島の炎天下、リラックスして汗ひとつかかずにその景色を楽しめるクルマは案外少ない。ハードでタフなアメリカの夏、ディープサウスやデザートでの灼熱に鍛え上げられたラグジュアリーカーであることが、沖縄で身をもって理解できた。

たとえばいま、首都圏在住ドライバーが愛車で沖縄ドライブを楽しもうと考えたなら、二通りの選択肢がある、鹿児島まで自走して、そこからフェリーを利用するか、川崎港からクルマのみ航走させドライバーは飛行機を利用か、だ。前者を選択した場合、東京からの所要時間は最短42時間(写真 右上)。鹿児島-那覇間のフェリー所要時間は25時間30分で、全長4.825mのXT5の航走料金はドライバー1名の2等旅客運賃相当額を含み106,280円という設定だ。

そして沖縄は知られざる(まぁ、最近かなり知られているが)ステーキの本場だ。35年ほど前に初めて訪沖した際、闘牛場売店でアイスティー、畑仕事の休憩でアルミ缶の7 Up(セブンアップ)といった光景を目にして驚いたが、ハンバーガーやタコス、ステーキも早くから日常食として定着。すば(沖縄そば)やチャンプルーの傍らに、ダイレクトにアメリカンな食も並んでいる。沖縄自動車道をドライブすれば、途中の中城(なかぐすく)PAでごく普通にブルーシール(アメリカ生まれ、沖縄育ちのアイスクリーム)の売店が(写真 右上)。その売店の屋根は赤瓦、シーサーもちゃんといる。

那覇、いや沖縄でステーキといえばジャッキーステーキハウスは外せない。その人気は凄まじく平日午後2時過ぎでも行列は珍しくない。スーツケース持参の旅行客も、地元の家族連れも並んで入店できるのを待っている。一番人気のテンダーロインステーキ(冒頭の写真です)は、赤身の旨さが際立ち、脂が甘い和牛にはない味の深みが特徴。見た目よりさらに柔らかく、黙々ナイフを休めず、ペロリといただけてしまう。二番人気のタコス(写真 下左)がまた、いい。メキシカンではなく、緻密で繊細な沖縄のタコスだ。聞けば毎日その日の分だけ皮から焼いているそうで、売り切れてしまうこともあるという。

ジャッキーの女性スタッフは目配りが凄い。動きは素早く、愛想もとてもいい。姉妹で店を統括している伊波よし子さん(写真 下左)にそう告げると「本当に皆よくやってくれる。キッチンには八十(歳)を超えた方もいるの」と朗らかだ。喜界島出身のよし子さんのお父様が嘉手納ではじめた店で、ジャッキーとはかつて店によく来て友人となった米兵の名前に由来しているとのこと。

お父様は厳格な方だった。かつて米軍公認営業許可証「Aサイン」の審査がある日、可憐な少女だったよし子さんがいつものように店の前を掃除していたところ、それを見た米軍審査官が「素晴らしい。こんなファミリーがやっている店なら間違いなかろう」と、難なく「Aサイン」を得た。「その時は父に誉められました。誉めるのはめったにないこと。私も嬉しかった」とよし子さん。そのAサインは今もカウンターの上に掲げられている(写真 右上)。

沖縄でXT5をドライブしていて、いつしかフロリダを思い出していた。初めて行ったアメリカが’80年代後半のデイトナビーチでオーランド空港に降り立ち、レンタカーを借りターミナルを出発。窓を開けた瞬間、亜熱帯の甘い風がさっと吹き込み、海外初ドライブのガチガチの緊張がほろほろとほぐれ霧散していった。初夏の沖縄の風や光にも、同様のほろほろ作用がある気がする。とびきりのステーキに満ち足りた気分となり、XT5のドライバーズシートに身を任せれば、タッチが素晴らしいレザーシートと粛々としたパワーの湧出、リアルタイミングダンピングサスペンションの優雅によるグルーヴでキャビンは満たされ、ごく自然に笑顔に。ドライブがポジティブなものとなる。それは理屈では無く、キャデラックはいいな、アメリカ車はやはりいいな、と直感する瞬間でもある。

  • Jack’s Steak House
    ジャッキーステーキハウス

    tel.098-868-2408
    沖縄県那覇市西1-7-3
    11:00~25:00(L.O.)
    第2・第4水曜定休
    冒頭写真のテンダーロインステーキは
    L 2500円、M 2300円、S 2100円。
    タコスは5ピースで650円。

  • CADILLAC XT5 CROSSOVER Platinum

    キャデラックの新たなラグジュアリークロスオーバーの魅力を余すことなく堪能できる最上級グレード。写真のモデルのエクステリアカラーはクリスタルホワイトトゥリコート、インテリアはメイプルシュガー&ジェットブラックアクセントとなっている。
    ¥7,668,000(税込)

※「Cadillac PLACE」に掲載されている記事は、取材当時の内容です。お客様がご覧いただいた時点と情報が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 
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