Vol.30 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ Vol.30 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ

October 25, 2019

山に抱かれ南国土佐のあか牛を

Vol.30 朝ドラのススメ|Auberge Tosayama

Text by

Taki Masashi

頼もしさと余裕と、Cadillac CT6 プラチナム

ちょっと高知までランチに、というドライブは近畿中国エリアのキャデラックオーナーにとってごく自然に思いつくプランだろう。本州と四国を結ぶ明石海峡大橋、瀬戸大橋、瀬戸内しまなみ海道の3ルートいずれかを使えば、自動車道を降りずに行けてしまう。明石海峡大橋を渡った先の鳴門ICからは180km、瀬戸大橋を渡った坂出ICからは103km、しまなみ海道を渡った今治ICからは127kmに過ぎないから、南国土佐は案外近い。ドライブするのがキャデラック CT6ならば、さらに近くなる。高知自動車道は急峻な四国山地を縦断する日本有数の山岳自動車道だが、その急勾配や鋭利なカーブもCT6のパワーと10AT、AWDによってストレスフリーに。標高で変わる山の景色をごく自然に楽しむ余裕すらあるから、頼もしい。

なぜ高知かといえば『オーベルジュ土佐山』があるからだ。オープン以来21年、厨房を任されている松本昇吾料理長の料理が素晴らしいと評判で、お目当ては土佐和牛あかうしステーキランチ(4500円)だ。あかうしとは褐毛(あかげ)和種のことで、生産されているのは高知と熊本のみ。高知系〝土佐のあか牛〟は、赤身とサシのバランスの良さで全国の肉好きに多くの信奉者を擁しており、『オーベルジュ土佐山』の看板メニューのひとつになっている。

そこは高知市街から北にクルマで30分ほど。日本有数といわれるほど雨の多い山あいだから、緑が濃い。川越しに棚田を一望できるダイニングに案内され、最初にいただいたのは、土佐山の旬の野菜や果物が盛られたサラダ(写真 右上)。まずはともあれ食前酵素を摂ってください、という松本料理長の計らいだが、地物野菜の味がどれも濃く強い。それはあたかも緑濃い景色を切り取り皿に盛られたかのようだった。

たまごかけごはん(写真 左上)も圧巻だ。地元土佐山の大崎裕一さんが、有機野菜や山の湧水を与えつつ、放し飼いで育てた地鶏〝土佐ジロー〟の卵で、その黄味は艶のあるオレンジ色。これを、宗田節を漬け込んだだし醤油でいただくのだから、たまらない。その日は白身が軽やかなメレンゲで、黄味の甘み、旨味が一層引き立てられていた。ご飯一膳で食べ切ってしまうのが、いかにも惜しい。

高知らしい鰹のたたき(写真 右上)も、キュイジーヌで。料理長秘伝の藁焼きと、南国の太陽のもと育まれた天日塩でいただくそれは、まず鰹の美味でとりこに。まわりに置かれた野菜とフルーツ、そしてちょっと甘めのソースも鰹の美味に劣らず滋味に富んでいてこの一皿は完璧だ。と感心していたら、メインの土佐和牛あかうしステーキ(冒頭の写真をご参照ください)がまた素晴らしかった。ねっとりと絡みつくような赤身の美味が、噛むごと口の中に反響する。さすが〝土佐のあか牛〟、その美味はどこか極上鰹のそれに通じている。

松本料理長は新橋金田中で修業を積んだ、出汁のオーソリティである。その評価は高く、かつてJALが国内線のファーストクラス機内食を日本各地の名店がプロデュースするメニューとした際は、真っ先に彼に白羽の矢が立ったほどだ。眺める景色とひと皿ひと皿がごく自然に繋がっている。気がつけば満腹で、正直ゆっくり滞在してみたくなった。満腹後、体を休めるだけのステイでいいだろうに、部屋のつくりも贅沢だ。客室は全16室のみで、うち4つは吊橋を渡った先のヴィラ(写真 右上)となっている。

オーベルジュ土佐山で至福の時を過ごした後、CT6に戻りそのステアリングを握り走り出し、改めて気づかされたことがある。その俊敏な身のこなしについ忘れがちだが、CT6はキャデラック中最も大きな、最上級のセダンだ。ベリーライトカシミアという名の、時にアイボリーにも見えるインテリアカラーの設定は、いかにもアメリカン ラグジュアリーを思わせる明るさで、それはキャデラック インテリアの伝統色と言ってもいいだろう。後席に備えられた、10インチモニターのコンテンツにどっぷりと浸るためのヘッドフォンにはCadillacのロゴも(写真 右上)。ともすればドライバーズカー的なCT6だが、そういったディティールが、ラグジュアリーセダンであることを思い出させてくれる。

とはいえ、いったんステアリングを握るとCT6は紛れもなくドライバーズカーだ。アルミ含有率を62%とし100kgの減量に成功した軽量構造といい、20インチのアルミホイールといい、新たに設定された完全通信型クラウドストリーミングナビ(世界初の自律航法マップマッチング対応型となっている)といい、ドライバー オリエンテッドだ。そのあたりの矛盾、いや両立の妙が、CT6の個性でありそれはそのまま魅力となっている。類い希というよりも、唯一無比の個性であり、魅力である。

  • Auberge Tosayama
    オーベルジュ 土佐山

    tel.088-850-6911
    高知県高知市土佐山東川661
    Lunch 11:30~14:00 (L.O.13:30)
    土佐和牛あかうしステーキランチ4,500円、(ランチは1500円~)
    土佐和牛あかうしを使ったディナーで2名1室利用、1泊2食 1名料金は23,650円~。

  • CADILLAC CT6 SEDAN

    キャデラックの最上級セダン。
    全長5,230×全幅1,885×全高1,495mmのボディにV6 3,649ccエンジンを搭載。10ATと全輪駆動が組み合わされている。
    ¥10,450,000(税込)

※「Cadillac PLACE」に掲載されている記事は、取材当時の内容です。お客様がご覧いただいた時点と情報が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 
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  • Vol.30 高知県高知市
    山に抱かれ南国土佐のあか牛を|Auberge Tosayama

    ちょっと高知までランチに、というドライブは近畿中国エリアのキャデラックオーナーにとってごく自然に思いつくプランだろう。本州と四国を結ぶ明石海峡大橋、瀬戸大橋、瀬戸内しまなみ海道の3ルートいずれかを使えば、自動車道を降りずに行けてしまう。 
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