Vol.33 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ Vol.33 Cadillac PLACE 朝ドラのススメ

和室と風呂と、高森和牛と

Vol.33 朝ドラのススメ|KAWATANA GRAND HOTEL OTAFUKU

Text by

Taki Masashi

セレブが愛する比類無きエスカレード

本州と九州を分かつ関門海峡(写真 上)。その本州側、山口県下関は物語の街だ。源平合戦壇ノ浦の戦い、耳なし芳一は言うに及ばず、武蔵と小次郎が闘った巌流島も、長州藩が海峡を封鎖しイギリス、フランス、オランダ、アメリカ列強四国の艦船に砲撃したのもここ下関。戦後は一大捕鯨基地となり、大洋ホエールズ(現 横浜DeNAベイスターズ)を誕生させそのホームとなった。

下関の冬といえばフク(福にかけふぐをそう呼ぶ)だが、近年は山口県産高森和牛の評判もすこぶる高い。市内の川棚グランドホテルにその高森和牛を部屋出しでいただけ、温泉も楽しめる日帰りプランがあると聞きCadillacエスカレードで訪ねてみた。黄色いガードレール(写真 右上)を見るといま山口にいるのだという気になる。以前、山口国体開催時に県特産の夏みかん色にしたのだという話を聞いたが、それは本当だろうか。

下関市街から日本海、響灘(ひびきなだ)を左手に25km、40分ほど行った川棚温泉郷に川棚グランドホテルはあった。『日帰り贅沢高森和牛すき焼き会席』では前菜、サラダに続き高森和牛とうがらしローストビーフにぎり寿司(写真 右下)が登場。心浮き立つ豊潤な味わいで、寿司らしく口溶けも後味も良い。すき焼きへの期待が大いに高まる。

果たしてすき焼きは圧巻だった。卵をエスプーマで泡状にしたつけダレは肉にふわりと絡み、味を鮮やかに引き立てる。その脂が持つ清廉な甘さと口溶けに驚き永富直人調理長に聞けば、創業百年を超える村田商店岩国ファームが育てた高森和牛を半頭買いし、稀少部位を確保しているとのこと。その高森和牛には山口、いや日本を代表する旭酒造の銘酒、獺祭(だっさい)の酒粕が与えられているという。

すき焼きの贅沢に加え、日帰りながら本館和室(写真 右上)でくつろぎながらいただけ温泉まで堪能できるのだから、尋常ならざる贅沢だ。ちなみに川棚温泉は自由律俳句の放浪俳人、種田山頭火が逗留したことでも知られており、その露天風呂(写真 右下)壁面には彼の句がランダムにある。たとえば男湯の壁にはこんな句もあった。
「涌いてあふれる中にねている」

そこは下関、川棚グランドホテルの日帰りプランには、本場下関のとらふくフルコース(写真 左上)もある。「秋の彼岸から春の彼岸まで」と言われ冬が旬のフクだが、今は養殖技術の発達で年中楽しめるとのこと。すき焼きか? フクか? ……これは実に、実に悩ましい。

ホテルから日本海を左手に国道191号線を40分ほど行くと全長1780mの角島大橋(写真 左上)がある。橋を行けばエスカレードの高い着座位置からの眺望は抜群で、あたかもフロリダ半島南端のセブンマイルブリッジをキーウエストに向かっているかのよう。それにしても関門橋、錦帯橋角島大橋と山口県には名橋が多い。

角島大橋を粛々行きながら、改めてその比類無き乗り心地を堪能した。それにはマッサージ機能付18ウェイフロントシートの掛け心地や、路面状況を1秒間に最大1,000回読み取りサスぺンションを自動調整するショック&ダンパーの秀逸さが大いに貢献。高速でも心地よい車内の静けさといい、ボディサイズを負担とさせない精緻なステアリングといい、申し分無い。世界中のセレブリティに愛されているのも頷ける。昨今ラグジュアリー&ゴージャスで存在感を携えたSUVは大人気だが、その本家たるエスカレードはモード的にもプライス的にも、そしてドライバーズカーとしてもイケている。機に目敏いセレブがそんなエスカレードを見逃す訳もないからなぁ、と角島に向かい海上を行きながら独りごちた次第である。

  • 川棚グランドホテル お多福
    KAWATANA GRAND HOTEL OTAFUKU

    tel.083-774-1111
    山口県下関市豊浦町川棚温泉
     
    日帰り贅沢高森和牛会席プランは
    すき焼きかしゃぶしゃぶを選択可能。
    食事利用で本館和室に3時間ステイ
    大浴場に入浴もでき、1室2名利用で
    1名あたり14,300円(税込)~
    チェックインは11:00~12:00。
    利用日3日前の18時までに要予約。

  • CADILLAC ESCALADE SPORT EDITION

    フルサイズのラグジュアリーSUVを牽引するエスカレードに新たに設けられたブラックアウト仕様のスポーツエディション。
    全長 5,195×全幅 2,065×全高 1,910mmの堂々たるボディに、V8 6,153ccエンジンを搭載している。
    ¥14,160,000(税込)

※「Cadillac PLACE」に掲載されている記事は、取材当時(19年10月)の内容です。お客様がご覧いただいた時点と情報が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 
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  • Vol.33 山口県下関市
    和室と風呂と、高森和牛と|
    KAWATANA GRAND HOTEL OTAFUKU

    本州と九州を分かつ関門海峡。その本州側、山口県下関は物語の街だ。源平合戦壇ノ浦の戦い、耳なし芳一は言うに及ばず、武蔵と小次郎が闘った巌流島も、長州藩が海峡を封鎖しイギリス、フランス、オランダ、アメリカ列強四国の艦船に砲撃したのもここ下関。戦後は一大捕鯨基地となり、大洋ホエールズ(現 横浜DeNAベイスターズ)を誕生させそのホームとなった。
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