保守というより実は、革新系です。 保守というより実は、革新系です。

style May 22, 2017

保守というより実は、革新系です。

あなたは知らない、アメリカ車の真実。

Text by

瀧 昌史

カーエッセイスト

成功の証でもあるCadillacブランド。その完成度高きプロダクツゆえ、意外かもしれませんが、Cadillacの歴史は、先進技術を製品化させ「世界初」の自動車を世に送り出してきた革新の歴史でもあります。Cadillacは常に人々を驚かせ、驚きはやがて賞賛となり、多くの支持者を生み出しました。

量産初のV型8気筒エンジン搭載車や、V型16気筒エンジン搭載車の発売や、シンクロメッシュ ギアボックス、ダブルウィッシュボーン式前輪独立懸架の実用化はすべてCadillacが成し得たもの。さらにはパワーステアリング、ヘッドランプの自動調光システム、エア コンディショナーも、Cadillacが世界に先駆けて実用化しました。

そういった先進技術の最も大きなトピックは、1912年のCadillacモデル30に採用された、セルフスターターでしょう。

それまで自動車のエンジン始動には、クランク棒を力を込めて回すことが求められました。しかしそれは時に人を骨折に至らしめる危険な手順。特に女性には負担の大きい作業でした。それゆえCadillacはまず女性向けオプションとしてセルフスターターを用意。しかしその便利さはすぐに知れ渡り、瞬く間に普及したのです。

Cadillacは現在も革新的な先進技術の開発、製品化に余念がありません。2017年秋頃のローンチがアナウンスされ話題となっている『スーパークルーズ』はその一例です。開発に5年をかけたこの自動運転システムは、自動ハンドル操作機能やクルーズコントロール、車線アシスト、死角検知などの運転支援システムを組み合わせにより、高速道路におけるハンズフリー走行を可能にするものです。

21世紀においてもCadillacは革新のブランドという良き伝統を守り続けているのです。