最先端を走る人はキャデラック? 最先端を走る人はキャデラック?

style May 22, 2017

最先端を走る人はキャデラック?

あなたは知らない、アメリカ車の真実。

Text by

渡辺慎太郎

CAR GRAPHIC編集長

アメリカは「アメリカっていうのはね」とたやすくひとくくりにできない国です。
例えば西海岸と東海岸、北部と南部、サンフランシスコとロサンジェルスでは、文化も風習も趣向も大きく異なるし、ニューヨークのマンハッタンに至ってはまるでそこだけがもうひとつの地球というか、独特の世界を形成しています。
だからマンハッタンに旅行に行って、そこで見聞きしたことをもって「アメリカはこういう国なんだ」とはならないけれど、そこで起きていることがやがて全米に広く行き渡る可能性は大いに秘めています。

ソーホーの一角にある滞在先のホテルにタクシーを呼んでもらったところ、金曜日のディナータイムと大渋滞が重なって、すぐに捕まえるのは難しいからUberを呼ぶことを薦められました。
Uberは使ったことがないしアカウントもないと言ったら「Uberを使ったことがない??」とたいそう驚かれました。
だからといって、アメリカではもはやどこでもUberがタクシーと同じように一般的になっているわけではなく、現在はまだ都市部の一部に限られています。でも、数年後には公共交通機関のひとつとして市民権を得ているかもしれない。マンハッタンでは、ごく近い未来のアメリカを垣間見ることもできるのです。

流行に乗るのではなく流行を作るには、時代の最先端の空気の中に身を置く必要があります。マンハッタンに居を構えたキャデラックの本意は、実はそんなところにもあるのかもしれません。特に20世紀に入ってから、革新的な発展を遂げてきたキャデラックは、これから先もその歩みをさらに加速させるべく、彼の地を選んだのでしょう。

マンハッタンでは、ATSやCTSだけでなく、CT6やエスカレードに至るまで、本当に数多くのキャデラックを見かけました。1年ぶりの訪問だったけれど、前回はこんなに遭遇しなかったと記憶しています。今回目の当たりにした光景も、ごく近い未来のアメリカを示唆しているのかもしれません。